2008年5月16日 (金)

アクセス数増えてきたんで

とっとと暴露。
何度も足をお運びいただきありがとうございます。でもどうぞ他の方を寿ぎにいってくださいまし。私はほら、アレだ。

ロマン二次残れませんでした。ああ~下手こいた~~~(小島よしおの筋肉が好き)。

いつもはね、割とあっさり流すんですけど。久しぶりに「あーあ」って気分です。三年ぶりのロマン投稿だったから、しかも高校生の頃から引っ張ってたネタだったから、出来はともかく思い入れたっぷりの作品で……それが裏目、だったかなぁ。
長編でいい結果出たことないな、ほんとに。むしろファンタジーが駄目なんかな。あるいは三人称がアウト?
来月のビズログに出すつもりのも長編&ファンタジー&三人称なんですが、自信なくなってきたです。向いてないかも。やめとこっかな(投げやり)。
自分なりに敗因を考えるに……ファンタジー書くときは、つい「真面目に」やんなきゃいけないと考えすぎちゃうんだと思う。基本シリアスじゃないと落ち着かない気持ちになる。でもキャラクターでは遊びたい。そのバランス具合が狂ってるというか、手綱取りきれてないというか。あるいは単純にファンタジー感覚が古くて甘いのかな。最近のラノベで読むのは、現代ものばっかりだもんなぁ。
せめて一次にはひっかかってますように、と祈る反面、どうでもいいやーとも思う。
今回の目標は「長編で、ファンタジーで、三人称で二次以上!」だったので。
下手(長編)×鬼門(ファンタジー)×不慣れ(三人称)である程度結果出せたら自信になったのにな。苦手なことやってこそレベルアップできるかと思ったんだけど。いかんでした。
ちなみに今回短編も出してたんですけど、「もう一歩」にもかすらず、です。
これも久しぶりだ……何を期待してたってわけでもないけど、ロマンとダブルで割とショックだ。実際ベタベタな、ひねりも何もない話だったけどさ。
ビズログはどうするかちょっと考えて。
ノベルは自分の土俵に帰って勝負します。現代もの、女の子一人称、コメディ。どすこい。

引越し後のネット環境についてご報告します。
・ブログ→この場で継続
・HP→消滅
です。
ブログは少額ですがお金払って使い続けることにしました。無料でできるとこはいっぱいあるんだろうけど、使い慣れちゃったし、過去記事消えるのも寂しいし、リンクしてくださってるところに貼り替えていただくのも申し訳ないし。
パス制とか言ってましたけど、それも何だかなぁ、と思いまして。排他的にはなりたくないのです、なるべくね。
ブログやって、PNまんま名乗って、だらだら続けて約4年。その間にあった出会いのことを考えると、オープンにしてたほうが楽しいこといっぱい起こるなぁ、と思って。嫌なことのほうが多かった、とかじゃないんで、ほんと恵まれてると思います。実際ほとんどないです、困ったこととか、腹立つこととか。
お付き合いある人は実年齢関係なく皆さん大人で、私が一番アレですよ、生暖かく見守られてる感じ。このエロ豚め、と(笑)。
HPについてはまだ考え中です。作るとしてもシンプルにしたいな、と思ってます。
引越しは30日ですが、その直後からネット環境整うはずですので、特にブランクもなく更新してると思われます。
そんな感じで、なにとぞよろしくお願いします。

明日から一泊二日で香川旅行です。友達の家に友達と遊びに行く旅です。う・ど・ん! さ・ぬ・き!
本場のさぬきうどんって実は食べたことない。沖縄そばとタメを張る旨さだってある人が言ってて、沖縄そばフリークの身としては「いやいや、そばっしょ、ソーキっしょ」と思いつつ、おいしかったらそれはそれで嬉しいわけだし。
仕事行くより早起きしなきゃなんで、今日は早めに寝ますです。土日の二連休なんて(客商売的には)なんて贅沢!

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2008年5月14日 (水)

イマジン

たとえば自分があと三ヶ月で死ぬんだと宣告されたら。
泣くと思う。怖いと思う。悔しいと思う。どうして自分が、と思うだろう。
そういう負の感情は、だけど、単純に死への拒絶からじゃなくて。
今までの生き方が本当に正しかったのか、全力でやりたいことをやっていたのか……自問して、100パーセント「イエス」と言えないことへの後悔から生じるんじゃないかと思う。
後悔のない人生なんてありえないし、やりたいことだけやって生きていける人間なんているわけないとわかっても。
たとえば私なら。
書こうと思っていながら書かずにいた小説のことをまず考える。
書きたい物語を全て書き尽くすのに三ヶ月じゃとても足りない!ってパニックになる。
何でもっと前から手をつけていなかったんだろう、と悔やむ。仕事があったからとか、まだアイデアが練りきれてなかったとか、言い訳をしてサボっていた自分を許せなくなると思う。
行きたい国もあった。会いたい人もいた。結婚だってしたかったし、子供はもっと欲しかった。
自分次第でどうにかなることもならないことも、死を前にしたら、どこまでも貪欲にいっそう強く望むと思う。
それとも。
そういう気持ちは最初だけで、最後には何もかも諦めてしまうのかな。
今更望んだって叶えられないことを追いかけるより、今までの人生をどう肯定するのか、安らかに逝くことができるのか、それを考え始めるかも。
身辺整理をして、友達や家族に感謝の言葉を伝えて。
きっと私のことだから、最後まで何かしら書くだろうな。小説じゃないとしても。遺書なり、死を前にした手記なり。
それが本になりでもしたら、ある意味死後に作家デビューの願いが叶ったってことで皮肉だけど、印税入ってきたら家族が助かるかも……とか考えて、アホらしくなって、大抵このあたりで「もしあと三ヶ月で死ぬとしたら」のシミュレーションは終わる。
こんなことを小学生ぐらいからずっと考えてる。

このシミュレーションには「たとえば家族や恋人が死ぬとしたら」とかのバージョンもあって、大概細々と想像するんだけど、結局「想像は現実に追いつかない」って結論で考えることをやめる。
実際その状況に直面したらつらいんだろうな……とぼんやり思うだけで。思うだけで苦しくなって。
だってね。
「恋人のお母さんが亡くなる」って今の状況でも、充分つらいんです。
それは、本当の意味で共感できないつらさです。
「恋人のお母さん」は自分じゃない。「恋人」だって、近いけど自分そのものじゃない。
彼自身も、「苦しみも恐怖も代わってあげられないから」「彼女(お母さん)のためにできることなんて何もない」って言う。
そうしたら私は「そんなことないよ」と言う。
「優しい息子が最後までそばにいてくれたら、自分の一生はいい一生だった、この子に恵まれてよかったって、きっとお母さんも思うよ」
言いながら、白々しいなぁと思う。的外れな慰めなのかもしれない。
「俺のつらさがわかるか!?」なんて、絶対に彼は言わないだろうけど、そう言われる可能性はあるんだよな、と思う。
「当事者じゃないのに」「同じ立場に立ったことがないのに」
そう思うとだんだん何も言えなくなる。
想像は現実に追いつかない。
慰めたい気持ちは本当でも言葉は上滑りする。
つらいなぁ、と思う。
でもこんなつらさなんて所詮甘いよなぁ、とも思う。
実際にお母さんを亡くしていく彼に比べたら。
実際に余命を宣告された彼のお母さんに比べたら。
私は生きてて健康で、悩みなんて仕事のこととか、小説のこととか、その程度で。
「生きてるだけでいいじゃない」
そう言われれば「はいそうです」としか言えなくて、実際自分でもそう思う。
だけど生きてるから、当分死なずにいることが予想できるから、些細なことでぐだぐだ悩むんだよな、とも思う。
明日のことなんてわからないけども。
明日のこの時間に生きている保証なんて何もないんだけど。
それでも日本は今のところ大体平和だし。地球もすぐには壊れないだろうし。
戦争がなくならないのも、環境破壊が止まらないのも、結局この中途半端な安心感が原因な気がする。
想像は現実に追いつかない。
危機感はあっても、そうそう行動に繋がらない。
それを知った上でジョン・レノンは歌ったのかな。イマジン、って。
想像することの力は微力だけど、そこからしか何も変わらないって。

何が書きたいのか。言いたいのか。わかりません、ぐだぐだです。
今日は九州に戻る彼を見送りにいってきました。ちょっと帰るの延びてね。
遠距離恋愛が始まるような気分。これが一番にあって。
当分会えなくなるな、寂しいな、と思っている私と、これからどうお母さんと向き合っていくかを考えているだろう彼との間には、当然溝があって温度差があって、でもそんなの当たり前で。だから。
「浮気しちゃ駄目よ、豚さん」
新幹線に乗る直前にそう言ってくれた彼の言葉だけで充分。
彼に共感することはできないのかもしれない。本当の意味で支えることはできないのかもしれない。
それでも安心させることはできるのかな、と。
安心してほったらかしといてくれていーよ、と笑うことはできるのかな。いや、できる、するし、それくらい。
それくらいは。
ということで、浮気豚になれない豚はおとなしく執筆豚になるのです。
さっきまで9月投稿予定の作品の直しをしていました。……なんでそこから?と思いつつ、気になっちゃって。先にやるべきこといっぱいあるのに。

今日はまた引越しの手続きもろもろをしてました。
荷造りは全然できてないです。処分するものいっぱいあるなぁ。
ネット関連がちょっとよくわからなくて。このブログもHPも、もしかしたら突然消えちゃうかもしれません。実家に帰ったらまたどこかで再開すると思いますが、移転先をちゃんと知らせられるかどうかわからないです。
突然消えたとして、もしよければメールして頂ければ(ホットメールのメルアドは変わらないんで)。ブログ、今度はパス制にする……かもしれません。あけっぴろげにやってきて、別段困ったこともないんですけどさ。時々自分で恥ずかしくなるんです。プライベート垂れ流しで。
HPについては、もうなくてもいいかなぁとも思っていて。作品発表の場は欲しいけど、それもブログで充分かな。でも長い作品読むのには、やっぱりブログって不便だなぁとも思う。だったらいっそすっぱりなくして、読んでくださる人にだけメールで送ろうかな、しかしそれだと感想を強要してるみたいで嫌なんだよな、感想を言うに値しないと思ったらすっぱり読み捨ててもらいたいんだよな……とか色々考えます。
HP作るにしても、作品はかなり整理すると思うんで、今アップしてるものが全部残ることはないです。何でいまだに晒してるんだうぎゃー、って赤面ものの作品がいっぱいですよ。めんどくさくて消してないってだけの理由ですが。
ネット関連については、また改めてお知らせしたいと思います。
お付き合いくださる方は、どうぞよろしくお願いします。

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2008年5月10日 (土)

大切な人の大切な人(暗い日記です、ご注意)

大切な人の大切な人は、自分にとっても大切な人。
たとえ会ったことがなくても、会う前から好きになりたいと思う人。
好きな人の、家族。
好きな人の、お母さん。
その人に、私は結局会えないのかもしれません。

前回の日記の続き的な話になるのですが。
昨日、こっちに戻ってきた羊彼氏と会ったんです。
最初から最後までずっと暗い顔をしている彼が話すことを聞いているうちに泣けてきた。私が泣いてもどうしようもないのに。

病気は、肝臓癌だったそうです。
末期の。
抗がん剤が効いたとして、余命は3ヶ月から半年。
医者としてはっきり保障できるのは、わずか一ヶ月とのこと。

お母さんは58才。
60才にもなっていなかった。
旦那さんが早めの定年を迎えて、これからは夫婦二人、旅行をしたり、のんびりと好きに暮らそうと言っていた矢先だった。
新しい家を買って、気候のいいところに住んで……将来の計画も夢も、まだいっぱいあったと思う。
「今まで病気ひとつせんできたのにねぇ。最後にこんな大事が待ってるとは思わんかったばい」
そう言って、今は、残される家族の心配をしている。
旦那さんの、二人の息子の、心配ばっかりをしている。

彼氏は説明をしながら、少しだけ泣いて、「涙が出るってことは受け入れなあかんって思ってるからやろうな」と呟いた。
「まさか25歳で親を亡くすとは思わなかった」
「還暦も迎えられずに死ぬなんて、本人も思ってなかったやろうに」
その言葉を何回も繰り返した。
話すうちどんどん地元の言葉になっていって、彼の心の中はもう、お母さんと過ごしてきた思い出や記憶でいっぱいなんだろうなぁと思った。

彼は私の親のことを、すごく心配してくれた。
母の具合がよくないことを話していたから、「お金はかかるけど一年に一回は検診を受けてもらいな」と頭を撫でて言ってくれた。
私がぐずぐず泣いて、「私は羊に何かできる? 何したらいい?」と訊くと、「俺のことより家族を支えてやりな」と言ってくれた。
「親孝行したいときには親はなし、って本当やから」と。

彼のお母さんの望みと、彼の家族がしてあげたいことを、すべて叶える数ヶ月にしてほしい。
私が言って、彼もそう考えていたらしく、明日からまた九州に戻る。
お母さんの唯一の望みは、「自分の死に場所を作りたい」ということ。
病院に縛り付けられたくない、できる限り家族と過ごしていたい。
それでも今まで住んでいた家は古くて汚くて嫌だから、いつ誰が訪ねてきてもいいような明るい家に引っ越したい。
そのためにもうマンションを見つけてはいるらしく、一週間で引越し準備をしなければいけないとのこと。
しばらく彼氏とは会えなくなえるけれど、寂しいなんてわがままを言う気にもなれない。
お母さんの望みがすべて叶えられたらいい。
残された時間でできることは少ないかもしれないけど。優しい家族が、息子が、そばにいれば、それだけで充実した一生だったと思ってほしい。

会ったことのない彼のお母さんに、私は会いたかった。
本当に、病気さえなければ、今頃こっちに旅行に来ていて、挨拶をしていたはずだった。
結婚をすることになれば、姑と呼ぶことになる人。
緊張はあるけど、不安はなかった。彼を見ていて、この人を育てた人ならいいお母さんなんだろうなと思っていたから。気に入られなかったし、仲良くしたかった。彼の好きだっていう筑前煮の味は、きっとお母さんのそれだろうから、いつか教えてもらうことができたらと思っていたりもした。
正直、前の彼氏のときには、そこまで思うことはなかった。
「彼氏のお母さん」といえば、なんとなく怖いもので厄介で、気を許せない存在だと感じていた。
それは今になってみればやっぱり、前の彼にどこか不信感があったんだと思う。彼が話す彼のお母さん像も、決していいイメージじゃなかったし、母親のことを話す彼のことも嫌いだった。
今の彼氏に対して、そんなことを思ったことは一回もない。
口では「あのババアが」なんて言うこともある彼だけど、「あのアホが」なんてお兄ちゃんのことを話すけど。そっけなくしてても、家族のことが実はすごく好きなんだろうなというのが自然に感じられたから、私は彼のことをもっと好きになって、この人と家族になりたいと思った。
彼のお母さんが、お父さんよりも二つ年上だということを知って、自分たちとまるきり同じ年齢差なことにすごく嬉しくなった。
女性の方が年上なカップルなんて今じゃ当たり前だろうけど、「え、そうなの?」と戸惑われたらどうしよう、と思っていたから。二歳年上の姉さん女房として30年連れ添ってきた先輩が、身近にいるのならそれはすごく心強いな、と。

抗がん剤が効いて、体調が安定したら、旅行に出ることもできるらしい。
大阪に来ることもあるかもしれない。
そのときに会えるなら会ってやって、と彼氏には言われていて、本当にそうなればいいと思っている。

何もできないとは思うけど、「がん・治療」「がん・民間療法」なんかで検索をかけてみたりもした。
肝臓癌のことと、病状についても調べた。
研修医の友達に電話をしてみた。
「肝臓っていうのは割とサイレントな臓器なんだよ」と、彼女は言った。
お酒を飲みすぎたから癌になる、というものでもないらしく、検査をしない限り発見が難しいらしい。今回の彼のお母さんもそうだったように、体に黄疸が出てやっと初めて異常に気づくことが多いらしい。そしてそのときには大概末期なんだとか。
「民間療法で延命した人の話とか、聞く?」
「あんまりないし、ものによっては高いしね。それが患者さんの希望になれば、希望っていうのは何より強い薬だから、無駄にはならないとは思うけど……」
「余命に関して、お医者さんの見立てってかなり正確?」
「もちろんそれより長生きする人はいえるけど、大体正確だよ」
「癌って最後はやっぱり苦しいものなの? 今まで自覚症状がなかったくらいなのに?」
「肝臓癌の場合は、体の毒素を外に出せなくなるから、最後は割と脳にくるんだよ。意識が朦朧とするから、あんまり痛くはないかもしれないけど、でも癌はやっぱり、大抵はすごく苦しんで亡くなられるんだよね……」
それから彼女はホスピスの話をしてくれて。患者さんだけじゃなく、その家族の心のケアをするスタッフもいるから、と教えてくれた。彼女の声まで沈んでいたことが申し訳なくて、ありがたかった。

馬鹿みたいに当たり前のことだけど。健康は本当に大事です。
自分のそれだけじゃなく、家族の健康も大事。
どんないいことがあっても、家族の命が危ういなんて状況じゃ、素直に喜べないし。
どんなに今まで元気だった人でも、若い人でも、治らない病気にかかる可能性はある。
ちょうどやってましたよね、一昨日。「余命一ヶ月の花嫁」。
あれを見たからというわけじゃないけど、私も少し気になることがあって、近所の婦人科に電話してみたんです。ヤングドックっていう一通りの簡単な検査(触診・血液検査・超音波)を、一万円でしてくれるみたいなんで予約しようとしたの。
一万円、安くはないけど、一年分の安心を買うためなら全然高くないと思う。
そしたら三週間先まで予約いっぱいだと言われました。テレビの影響かなぁ。
今更言っても詮無いけど、彼氏のお母さんも、定期健診を受けていれば血液の数値でもっと早くにわかっていたのです。
ずっと専業主婦だったから、勤め人の受けるような検診の機会もなく、蓋を開けてみれば末期。
すごく怖くて、でも充分ありえる話だと思います。

暗い日記ですみません。実際に暗いんです。
私が直接できることは何もないから。
自分の生活をちゃんとやりきって、彼の言うとおり、家族を大事にする。
今日、引越し屋さんに見積もりに来てもらって、成約までしました。住所変更なんかの各種手続きも始めました。
今月末、実家に戻ります。
母の日には行けないけど、その翌日にも帰ります。
もうね、のんびり「子供」やってられる歳じゃないんだな、って。
自分勝手にやらせてもらえる時間が、いつまでも続くなんて思っちゃいけないな、と。
今更ながらの不器用な親孝行。
できるかなぁ。

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2008年5月 8日 (木)

5月の憂鬱

先日のお休み。
入院している友達のお見舞いに行く。
GW中の病院はがらんとしていてちょっと怖いような気もしたけど、友達は思ったよりも元気。新生児室(?)とか無闇に覗いて「かわいいかわいい」言ってた迷惑な見舞い客でした。
夜は後輩に泊まりにきてもらう。彼女との付き合いももう8年目とかになるのか。ぶっちゃけトークは楽しいです。他人には聞かせられない系で。

明日の予定。
①クレーム騒ぎになったお客様と店長を交えてお話する。
②実家から帰ってきた彼氏と会って、お母さんの病状を詳しく聞く。

クレームの件。 
お客様はあくまで私を庇ってくださる感じみたいです。どうも私の後をついで応対した上司の態度にこそお怒りだったそうですよ。ちょっと書けませんが、お客様に対して信じられない言葉を言ったらしい。
失敗をしておいた身で言うのもなんだけど、「ああやっぱり……」と思った。普段から暴言多い方なんで。なんでも自分ルールなんで。部下に指示することを自分ができてないので有名なんで。
もちろんそれで私の失敗が帳消しになるわけじゃないけど。
上司の上司は「事を大きくしたのはあいつだ」と言ってくださった。「(お客様に「あんな人の下で働いてて大変でしょう」と慰められた事を)ちゃんとクレーム応対役の課長に言ったか? それが一番大事な事やで」と励ましてくださった。
味方を得てつけあがるつもりはないですが、その上司に怒鳴られて落ち込んだ自分が真っ正直すぎて馬鹿みたいというか、悔しいというか。
お客様にはいくらでもお詫びしたいけれど、その上司にも頭を下げることがどうも納得いかないというか。
嫌いな人、苦手な人にこそ、愛想良く話しかけよう。その人のいいところを見つけて少しでも好きになろう。こっちが嫌いオーラを発してたら、それは絶対に相手にも伝わって関係悪化してしまうから――――というのが、社会人になってから学んだことで、実践してきたつもりなんですけど、その上司にだけは適用できなかった理由は、やっぱりこういうところにあるよな、と。
ただ、事の発端は私にあって、お客様に迷惑をおかけしたという事実は事実なので、明日はきっちり謝罪してこようと思います。店長まで引っ張り出してしまうって、クレームレベルとしては本当に大事なので。
そのあとで彼氏に会い、お母さんはどうだったのかを聞く。なんかね、羊も消耗してるんですよ。具体的なことは「会ってから」の一点張りで、こっちは不安になるんだってば。
GW中に止まってた荷物と新刊がどっさり入ってくる初日なんで、仕事量も半端ないだろうな。
ヘビーな一日になりそうですが、しっかり寝て起きて朝ごはん食べて、気合入れて出かけなければ。

創作。
しなきゃなぁ、と思ってます。焦ってます。
ノベル用をさっさとあげてしまえば気が楽になるのかしら。でもビズログの方が〆切早いもんな。そっちをギリギリまで(6/25まで)書いてたとして、その後に100枚。
――――あ、できるよな、二週間あるもん。一昨年もそれくらいのスケジュールだったもん。
とか考えて安心する自分が駄目なんだってだって! 今月末にもリメイク投稿一本あるんだって。
ちなみにノベル用の主人公は巫女ちゃんです。現代日本の。少女漫画チックにする!という柄にもない意気込みで。目指せ胸キュン!(死)

何よりも急がなくちゃいけないのは引越し準備。
そういえばまだ実家の住所も知らないや(私が家出たあとに、向こうも引っ越したんで。道路一本隔てた先に)。

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貴方が一番好きなものバトン

雛さんから回していただきました。ありがとうございます! バトン好き。

★動物は?
 猫!と以前は言い切れたのですが、最近は豚にも惹かれてやまない。

★お菓子は?
 ポテトチップスのくどい系の味(ピザポテトとかカラムーチョとか)

★お料理は?
 おかーさんのご飯が一番だと一人暮らしして思いました。

★缶ジュースは?
 ミルクティー。紅茶花伝が好きだけどカロリー控えめにしたいときは午後の紅茶。缶じゃないけどリプトンのミルクティーのヘビーユーザー(今この瞬間も飲んでます)。

★インスタント食品は?
 シンプルにカップヌードル。普通の味のやつ。

★寿司ネタは?
 ネギトロ軍艦巻き。

★パンは?
 ダイス型チーズがころころ入ってるフランスパン。  
 
★どんぶりは?
 金沢の市場で食べたネギトロ丼が生涯最高においしゅうございました。丼の表面ぜんぶピンク。

★お酒は?
 カシスオレンジとファジーネーブルを半々に。

★TV番組は?
 爆笑レッドカーペット(さっき見たばっかりだから)。

★洋楽は?
 Secret Garden 

★芸能人は?
 ジョニーさん

★歴史上の人物は?
 阿部定……?(彼女についての本を今日読みきったばっかりだから)

★作家は?
 今は西加奈子ブーム 

★言葉は?
 「しなやかに、したたかに」「清濁併せ呑む」

★雑誌は?
 よく読むのはSAVVY。見本誌もらうから。でもSAVVYって関西圏の人しか知らない雑誌?

★漫画は?
 次巻を待ち望んでいるのは「聖☆おにいさん」。どっちもボケでツッコミで、って二人の神様がたまりません。見たいな、リアルに「パンチとロンゲ」。

★お店は?
 深夜のネットカフェ。難民一歩手前。 

★洋服は?
 かわいい系大好きですが、実年齢を考えて踏みとどまることを繰り返し、実際に買うのは中途半端に甘い服。Re*olive des oliveとかle coeur blancとかよく行きます。
 
★靴は?
 ブーツ大好き。ふくらはぎ隠せるから。入るサイズのもの探すのに一苦労だけど。 

★香水は?
 ほとんどつけない。一個だけ持ってるのはクリニークの「happy」

★アウトドアスポーツは?
 スポーツ嫌いです。

★インドアスポーツは?
 スポーツできませんってば。 

★装飾品・貴金属は?
 普段つけるのは羊彼氏からもらった指輪くらい。

★季節は?
 はるー。さくらー。はなみー。
 
★落ち着く場所は?
 自分の部屋のベッドの布団の中(頭までもぐりこむ状態で)。 

★旅行先は?
 沖縄本島&離島。創作仲間さんに会える場所。

★インターネットサイトは?
 加藤はいねさんの「私の時代は終わった」。まだ知らない人はググって。たっぷり時間あるときに。全てのコンテンツ読みつくして、しかも二周、三周してるから私。

★テイッシュの銘柄は?
 なんでもいいんですけどさ。ちょっと贅沢気分になりたくて、トイレットペーパーをシングルからダブルに替えてみたのね。シングルのつもりでガラガラ引き出しすぎて、結果使いづらいっていうアホな子になってますのよ。

★キャスターは?
 基本テレビ見ないのでよく知りません。

★思い出深い曲は?
 オタク臭いけど林原めぐみさんの「JUST BE CONSCIOUS」。高校生のときの文化祭の前日、展示用のカラーイラスト(B全サイズ)を必死で描いてたときの心のよすが。当時からすでにギリギリ祭りっ子だった。

★その一部
 「明日の自分を好きになりたいから今日の自分をぎゅっと抱きしめる」
 描けませんでした、って言って謝って、先輩にちょっと怒られたらそれですむんだって思いもしたけど。そうしたら一日中いたたまれないだろうな、自分で自分のことを嫌いになるだろうな、と思わされた歌詞。今でもギリギリ祭りするたびに、このフレーズが蘇って「明日(脱稿後)のために今日(〆切当日)をやりきるんだ……!」と勘違いな情熱が燃える。

★色は?
 ピンクと白。服だと滅多に着れないけど、小物チョイスは大体この二色。

★麺類は?
 パスタ。

★アーティストは?
 今は倉橋ヨエコさん(廃業決定済み)のことしか考えられません。倉橋せりかって改名しようかと思ったよ。彼女の何かを継いでいきたいの、とか勝手に。きもいファンです。

★必ず6人名指ししてください
 おともだち。もってって。

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2008年5月 4日 (日)

「北風と太陽」の太陽にやられるタイプ

今日に限ってマスカラ塗るのさぼっててよかったなぁ。

という勢いでマジ泣きしました。職場で。
いや、わかってる。26歳、社会人5年目でやらかしていいことじゃないってわかってる。
大人だし。弱み見せていい場所でもないし。絶対に見せたくない人もいるし。
でも止まりませんでした。
私がミスして。あまりにも初歩的なミスだったんだけれども、お客さんに迷惑をおかけしたことは事実で。自分なりに最善だろうと思う対処をしたんだけれども、最終的な処理を人に任せることになった。
その伝達がうまくいかず、上司に迷惑をかけて。頭ごなしに怒鳴られて。
自分が悪いんだから仕方ない、仕方ない、と言い聞かせて始末書を書こうとしていた矢先。
そのお客さんから電話があったんです。そこで。

ものすごく、庇ってくださった。
びっくりするほど、ほめてくださった。

「ミスをすることは誰にでもあるんだからそれを責めようとは思わない」
「あなたのとった対応に間違いがあったとも思わない」
「接客をしてくれたあなたの態度は気持ちがよかった」
「それでも誤解があって、上司の方に怒られているんだとしたら、しのびないと思った。ゴールデンウィーク中にも一生懸命働いているあなたの笑顔が、くもることがあってはいけないと思った」
「それを伝えるために、お電話をさせていただいたんです」
って。

もうね、この人は神様かと。天の声を聞いてるのかと。
そもそもの初めにミスをしたのは私なんです。それはもう、本当に、あまりにもレベルの低い基本的な間違い。
それをうまく後処理できなかったのも、こっちに非がある。
なのに、全面的に庇ってくださって、あまつさえ「上司の方がよくないね」なんて言葉まで。

甘えちゃいけない、許されたなんて思っちゃいけない。
反省しなきゃいけない、二度と繰り返しちゃいけない。
今回はたまたまいい人だったからよかったけど、お客様によっては、もっとこじれて大事になる可能性もあったんだから。

そう思いつつも、ミスをした相手が「いい人」である確率が、どれだけ低いか。
まして、普段の仕事ぶりを正面から褒めてもらえる機会がどれだけあるか。

そう考えたら、安心したのと、嬉しかったのと、申し訳なかったのとで、受話器を握りながらぼろぼろ泣いてしまってました。
泣きながら「申し訳ありません」って言う私を周りが痛々しく見てて、「ありがとうございます」って言うのを首を傾げて見てました。

反省はします。もう重々します。
仕事にも波があって、ここ最近は確実に「悪い波」がきてるなぁ、という自覚はあったんです。気が抜けていたり、体調不良だったり、物忘れをしたり、良かれと思ったことが裏目に出たり、ややこしい業務を受けたり、痴漢と対決したり。
そういうもろもろが重なって、「今日はどうか何事も起こりませんように」と逃げ腰な気持ちでびくびく働いていました。
でもそういう態度でいると、ますます集中力散漫になるし、失敗を引きずったままじゃそれこそ「笑顔がくもる」。
強気でいこう、強気で。ちゃんとしてればちゃんとできるって思っておこう。
今回のことは、言い訳しようのないミスだけれども。
入社以来初めてのあからさまなミスというのも事実。
丸4年、お客さんからのクレームを引き起こさずに勤め続けたというのがささやかな自信だったんで、その分ショックといえばそうなんですが……初めての経験でこんな優しいお客さんに出会えたというのは、逆にどれだけ運がいいのかっていう話だ。
ここらで気合を入れなおしなさい、という天啓なのかな、と思っておきます。

って、ここで終わればすっきり締められるんですけどね。
気がかりなことがあって、どうにも前向きになりきれないのです。

昨日から羊彼氏が急遽、実家の九州に戻ってます。
お母さんが倒れられたんだそうです。
まだ若い、今まで病気一つされたことのないお母さんが。

彼の様子も切迫してて、詳しい事情は聞けてません。
「行ってくる」という電話があって、「しばらく連絡とれなくなるかも」というメールを最後に、丸一日コンタクトもなし。
心配だけれども、こっちからいろいろ尋ねていいのか。尋ねたところで、できることがあるのか。悶々としてしまう。
GW明けには彼のご両親がこちらに遊びに来る予定でした。
そこで初めて、私もご挨拶をさせてもらうつもりでした。
その直前になって、こんな。
落ち着かない日々はもう少し続きそうです。

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2008年4月30日 (水)

祭り以上にオオゴトな

(2:36)
39字×34行の165枚にて脱稿。……なんですけど。
その喜びを噛み締める間もないほど、ショックなことが。
ヨエコさん活動停止って、何ーーーーー!?
休止でもなく停止って。ちょ、ガセじゃなくて? なくて?
諦め悪く、何かの間違いだと信じたい。
ほんとだとしたら、この先の修羅場に何聴いたらいいのよぅ……。

(3:47)
印刷完了、パッキング完了。
おつかれさんした、自分。
ばったりいきたいところだけど、部屋を片付けなきゃ寝れない。
明日(というか今日)は羊彼氏の誕生日なのでございました。
ケーキ焼こうと思ってたのに、原稿優先になるあかんたれ豚でした。
なんか発熱してきた気がする。思わずクーラーつけるほど熱い。

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2008年4月29日 (火)

祭り延長戦

(1:02)
142/163枚。
クライマックス部分の推敲は今夜に回すのが正しいんでしょうね。
ここからラストまで、〆切当日に一気に書ききったんだった。
どれだけ駆け足だったのか、直視するのがかなり怖い。

ヨエコ好きヨエコ好きとのたもうてきましたが、6月末のライブのチケット取れました! いぇ~。
実はね、ちゃんとした音楽ライブは初めてなのです。初体験がヨエコ、しかも一人参加、ん~実に私らしい(根暗女の本領発揮)。
6月末といえば、ビズログが終わってる頃ね。
ライブを自分ご褒美にして、しっかり書かねばなぁ。

(21:44)
いやなことがありました。
でもいまはげんこうやります。
おわってからおちこみます。おこりながらはんせいします。
144/163枚より。

(23:45)
体熱い。眠い。
元原稿の書き飛ばしっぷり、どんだけ~。
「足りない、足りない、足りてない」と書き込んでいったら、はからずも新しいカップル成立の予感が漂い始めましたよ。
大詰めのシーンまできて、今更。
150/163枚。

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2008年4月28日 (月)

ギリギリ祭りというほどのことでもなく

(13:10)
えんため用推敲を続けています。
今日が〆切前最後のお休みなんで、なるべく今日中にあげたい。
がっつりばっさり直すー!なんて意気込んでいましたが、下読みしてもらった人に言わせると、案外このままでええよー、みたいなアドバイスもあって……えー、あー、どうしよう。
相変わらず規定枚数ぎりぎりなんで、大幅に書き足すこともできず、いらんところを削る&ねじれた文章を直すのがメインの推敲になってます。
現在、えんため規定で115/163枚まで(上限が165枚)。

それはともかくとして、PCの調子がまた悪い。
インターネットに接続しないことも多いし、突然ぶちっと電源が切れたりもする。
創作中、こまめに保存はしますけどさー……なんなんだろ、寿命?
引越しはあるし、ボーナスカットだし、来月は香川旅行するし、これ以上お金使えないのよぅ。

(14:19)
122/162枚まで(少し減った)。
お昼ごはん何にもないので、一度行って見たかった近所のカフェまで足を伸ばしてきます。
二年半この町に住んでても、入ったことないお店とか、行ったことない公園とか、実は結構ある。

なんだかなー。推敲してるんだけどなー。
基本的に私、この話大好きなんです。滅多にないです、こんな自己愛。
ものすごい独りよがりな思い入れってわかってるんですけどね。「好き」なだけであって、「うまい」とはちっとも思わないし。
ただ、どうしても見る目が甘くなる。厳しく直していこうと思ってたのに、「いいじゃんこれで」と思ってしまう。
投稿作に対して感じることじゃないけど、自分で書いてて楽しくて、読んでて楽しくて、直してても楽しくて――――という、幸せスパイラルで、もう。アホですね。どんだけおめでたいんだ。
これで一次落ちとかだったら笑えますが、別にそれも嫌な笑いじゃなくて。
好きなもの貫いたからしゃーない。
まったく客観的になれないまま推敲してたって、まるで意味ないよなぁ。
頭にお花咲いてるこんな状態が、あまりに珍しいんで、呆れられると思いつつ記録。

(18:08)
カフェごはんおいしかったです。クロックムッシュセット。
めちゃ落ち着く空間だった。魚喃キリコさんの漫画があったり。つい読みふけってしまいましたわ。

Getattachment








で、スーパーでお買い物して。戻ってきたら、停めておいた自転車に素敵な贈り物が。
シロツメクサの冠。
うわぁ、どこのお嬢ちゃんの忘れ物かなぁ、かわいいなぁ、とほっこりする気持ち半分。
なんで今こんな偶然!?とびっくりする気持ちがもう半分。
いやね、今推敲してる作品の、ちょうど出かける前に直したばっかりのところに、「花冠を編む女の子」が登場してたんですわ。
時々こんな不思議なことがあるんです。

(21:01)
「世にも奇妙な物語」始まるなぁ。ちょうどいいので、見ながらご飯。

135/163枚まできました。
わかりづらかった真相解明の場面に言葉を足しているけど、これで通じるのかしら。
今日中にラストまでいけるかなぁ。

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2008年4月26日 (土)

読了本20冊

・深草小夜子「悪魔の皇子 アストロット・サーガ」(角川ビーンズ文庫)
こういうのも女体化ネタっていうのかしら……よくよく考えるほど倒錯的。でも嫌いじゃない。登場人物紹介のところから「品性下劣」とか書かれちゃう主人公ってどうなんだと思いつつ。
デビュー作って、「これが書きたいんです!」って勢いのあるもん勝ちかもなー、と感じました。台詞がやや大仰で芝居ががってるのが、私は気になったけど、これはこれで味なんですかね。

・沼田まほかる「九月が永遠に続けば」(新潮社)
ほとんどの登場人物が報われない話、でした。文章は読みやすいし、途中までしっかりサスペンス風な分だけ、ラストが消化不良。一番魅力的な娘ちゃんが死んでしまった時点で、ああ……がっかり。因果な人間関係をこれでもかと設定してあるから、こてこてのハッピーエンドには絶対に持っていけない構造なんですけどさ。

・谷川流「鈴宮ハルヒの溜息」(角川スニーカー文庫)
みくるビーム!
というのだけえらく印象的な。
みくるって、漢字なら「未来」って書くのかしら。未来人未来人言ってるし。

・北野勇作「ハグルマ」(角川ホラー文庫)
個人的な悪夢の中に引きずり込むような書き方はすごく上手い。
でもそれが気持ちいいわけではないのです。
不条理ホラーと混沌ホラーは似て非なるものですね。

・葛西伸哉「パメラパムラの不思議な一座」(ファミ通文庫)
芸人もの、旅する一座もの、ってところで手に取ったのですが。
女の子みんな可愛いのですが。
「そうくるか……!」というオチで、今一歩はまれませんでした。パラレルワールドネタよりも、あくまでファンタジー世界の枠の中で展開する話が見たかった。
続編を想定して書いてるんだろうな、というのが露骨にわかるのも。
でも、日本食を食べる主人公の戸惑いは楽しかったです。そうか、海苔は黒い紙か。

・馳星周「M」(文春文庫)
期待するほどエロくはないです(それだけか)。

・西加奈子「こうふく あかの」(小学館
あ、うまくつなげたなぁ、「みどり」と。
単品として読むより、二冊読んだほうが絶対「こうふく」になれます。
自分をいい上司に見せようとせこせこ小細工する主人公は、決して素直に愛せないけど、でも憎めない。空回ってるのがあからさまに透けて見えて。

・西加奈子「きいろいゾウ」(小学館)
「みどり」「あか」だけじゃ足りずに、「きいろ」も引っ張り出してきたよ。三冊並べると非常にビビッド。
いきもののにおい。ざわめき。ささやき。
犬や虫やチャボや庭の植物。人間でない彼らが勝手に、自由に、生きる世界。その世界と調和を保ちながらのびやかに生きているツマさんとムコさん。
完全に完璧に満たされたものが、ぐらりと揺らぐ瞬間の怖さ。西さんの作品の魅力の芯はそこにあるんじゃないかと、いつも感じる。どうしてそのままでいられないの、と歯噛みしつつ、先を読むことを止められない。
「欠けていってるから、月。大丈夫ですよ」
ムコさんの台詞に象徴されるように。すべては変わることを余儀なくされていて。それがいいことでも悪いことでも。流れに乗って、一巡りして、また元の場所に帰ってくる。
離れても、また繋がって。そのたびに苦しんで、「この人が必要だ」と想いを深めて。
ほんとうに、帯に書いてあるとおり、「小さな夫婦の大きな愛の物語」だ、これは。
いろいろ謎めいた仕掛けもあって、読むたびに「これはこういう解釈でいいんかなぁ」と首を傾げつつ読んでしまう。
素直におもしろかったのは筋肉マンのどんじゃらネタ。
猪木といい、筋肉マンといい、西さんプロレス好きなんですか。

・桜井鈴茂「終わりまであとどれくらいだろう」(双葉文庫)
外人口調でso cool!と叫びたくなる小説。
なんだろう。とにかくひたすらかっこいい。スタイリッシュな人が出てくるわけでもないのに。小道具使いがおしゃれなわけでもないのに
登場人物たちすべてを、作者は愛していて、それと同じくらい突き放しているんだ、みたいな。安易な救いなんて与えないくせに、でも「どうにかなるんだろう、しなきゃいけないんだろう」と自然に思わせる結び。
癖のある文章(わざと、なんだろうけど)も鼻につかなくて、この作品はこう語られなくちゃいけないと感じる。ビートの速い低音がずっと流れてるようなリズム感があって、音楽的な文体ってこういうもののことをいうのかな。一歩間違えるとうざい、ださい、って思われそうなんだけどねぇ。きわきわの淵でかっこいい、に留まっている。と思う。
小説で、長編じゃなくて、群像劇で。
この縛りの中で、私的には最高に近い形のものが読めたと思ったのです。

・久美沙織「精霊ルビス伝説(上)(中)(下)」(エニックス文庫)
冒頭の祭りのシーンが読みたくなって、再読。
ヒーローと、彼を庇って死んでいく幼馴染の関係に、「BL臭がする……」と思った瞬間、自分は腐女子として生きていくんだと覚悟を決めました。
この話、何度も読み返してるけど、そんなこと思ったの今回が初めてだったのよぅ……。
しかし、そんなヒーローに駆け落ちを強要するルビスちゃんは可愛い。気の強い、無鉄砲な、それでいて乙女らしい一面もちゃんと持ってる女の子を描かせたら、久美さんは無敵だなぁと思う。
それにしても、いわゆる「最後の戦い」の描写をばっさり省いてしまうのは、ものすごい大胆な作りだな、と改めて思いました。もしかしたら、最初はちゃんと書いてたけど、ページ数の予定で入れられなかったとか……?と思ってしまうほど。
まぁね。タイトルからして「伝説」だし。あのドラクエのロト三部作に続く神話だって設定の物語なんだから、それでもいいのかもしれない。
そういう枠を与えられた上で、ここまで奔放に創作しきるのは、作家としての気骨を見るようです。えらそうな物言いをすれば、本当いい仕事しはるわー、と。

・久美沙織「小説 エマ1・2」(ファミ通文庫)
その「いい仕事」っぷりを引き続いて読みたくて、お次は「エマ」です。
やっと原作の漫画に触れたので、比べながら読めるわーとわくわくして。
うん。いい。いいなぁ、とにやにやしっぱなし。
半分くらいはノベライズ版のみの創作というか。漫画では省かれたところを丁寧に埋めていくような。逆に、「あれ、漫画でもあったんじゃないこんなシーン?」と思い込まされてしまうような。ないんだけどね。それくらい自然。
どうして2巻で打ち切りになるかなぁぁ。
コバルトさんではヴィクトリアンなお話が流行?と聞いたことがありますが、なるほどね、ちょっと魅力がわかった。
時代物の勉強をするのも楽しそうだな、と思いました。

・さとうさくら「スイッチ」(宝島文庫)
日本ラブストーリー大賞が妙に気になってきたじゃないか。
これを「ラブストーリー」というのかどうかもわかりませんよね、という。リアルで寂莫とした、26歳フリーター処女ヒロイン。
不器用さとかかたくなさとか生きにくさとか、ね。テーマはそっちのほうじゃないの? ロストジェネレーション世代のための小説といってもいいし。全編ひたすらテンション低いんですけど、いつも空が曇ってるようなイメージなんですけど、妙に引き込まれて一気に読めてしまうのがすごい。相手役の男も決していい男じゃないよなぁ。家具マニアのサル男。でもこんな人が住むとこない、とか言ったらつい家に入れちゃうかもなぁ。
……入れないか? 入れちゃうかも、って思えるか思えないかが、ヒロインと読み手の距離の差か。それがそのまま、この本を「面白い」「面白くない」って思う基準にもなりそうです。要するに、だめんずうぉーかー資質があるかないか。

・雨宮処凛「ともだち刑」(講談社文庫)
変に過激じゃないところがリアルないじめ小説。です。
小説の中なんだから、って扇情的に描いてもよさそうなところをあえて抑えた筆致で。それでもやっぱり主人公はつらいんだ、と共感できる描き方で。
どれだけ時がたとうと、怒りも恨みも永遠になくならない。自分の核になって凝り固まる、という感覚はわからないじゃない。怖いし、悲しいし、前向きではないけど。
スガシカオの「ドキドキしちゃう」って歌が思い出されました。

・木原音瀬「FRAGILE」(B-Prince文庫)
岡山オフの自分土産がBL本てどうなの。
「牛泥棒」で油断していたら、「WELL」の時と同等以上のショッキング鬼畜ストーリーでございました。愛とか芽生えないでしょ、これ。
受けさんは卑劣な小心者だし、攻めさんはイっちゃってるし。希望を与えては打ち砕き、ラブがあるかと思ったら裏切られ、最後には殺しあおうとしちゃってますよ……?
こんなひどい目に遭うのが女の子だったら、とても読めたもんじゃないんだろうけど。BLはねぇ、どっちも男だから大概のことには耐えてくれ、とエールを送りながら読めるのがいい。らしい。私には。
しかし新レーベルの創刊ラインナップにこんな話入れてくるって、なかなか尖ってるね。

・佐野しなの「リヴァース・キス」(電撃文庫)
再読。相変わらず楽しい。テンポいいなぁ。マネしたいなぁ。
この作者さん、男の人かな? 女性だったらものすごく嬉しいんですけど。さりげない下ネタがとても愛せます!って伝えたいの。
そろそろデビューして一年たちますが、次の文庫は出ないのかなぁ……これの続編が読めたら一番いいけど、違う話も読んでみたいし、個人的にものすごく期待してる新人さんです。って、そういうことは編集部なり、作者本人に言わなきゃいかんよな。
ファンレターなるものは今まで二回しか出したことありませんが、三回目があるならこの方で。

・戸梶圭太「下流少年サクタロウ」(文藝春秋)
給食費未払い問題。学校裏サイト。赤ちゃんポスト。モンスターペアレント。
時事ネタが戸梶作品に登場するのをひそかに期待してるのは、なんというか、黒いなぁと。でもほんと素早く作品にするんだ。これ以上ないほど毒々しく。
食品偽装問題もあった。カルト宗教ネタもあった。飽和状態の刑務所ネタ、死刑存続論、医療ミス、ネットでの集団自殺、少年犯罪ももちろんあった。
デフォルメされているのはわかっていつつ、戸梶本を読むと、現代っておかしいよな、と時々ぞっとする。また黒いこと言うけど、次は「となりのクレーマー」ネタとか読みたいです。
はちゃめちゃに見える戸梶ワールドの中でも、自業自得、因果応報は唯一のルールでカタルシスだから。

・本谷有希子「ほんたにちゃん」(太田出版)
「hon-nin」の連載が一冊にまとまりましたー、祝。
本谷さんの作品に初めて触れたのが、これ。饒舌で自意識過剰でありつつ自虐的な女の子を書かせたら、本谷さんは現在日本一ですよ。おろかわいい……か。新たな萌えか。
たびたび「うひー」つって場面転換するのが妙に微笑ましいよ。主人公がやってることは相当痛々しいんだけどね。

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